2007年05月09日

決まっていた答え

acad28f5.jpg今回最も悩んだのは建設コスト。僕も自邸を建てるときに資金を工面するのに本当に苦労したので、あの手この手を考えていろんな資材メーカーなどの意見を聞いてみました。でも、やっぱり現実的にこのコストでは不可能・・・

随分回り道をして、最後の打合せでデザインについてプレゼンテーション・・・。
でもなんとなくお施主さんの目は上の空。すでに答えは決まっていたようです。

今回の僕の読み違いは、お施主さんは経営者であるということだと思います。
学習塾は授業内容はもちろん建物も商品の一部。お客さんに選ばれるためには目を引く建物でなければいけない。そのためには僕の思うような居住性は二の次・・・
どのような立場で建物を建てたいお施主さんなのかもっとよーく考えないといけなかったなぁ・・・。

またこうしたプロポーザルの機会があった時はもう少し健闘できるようにならねば!でも、僕の思う良い建物に近づけるようにささやかな抵抗も忘れないように頑張ります。  
Posted by kakehi_k at 17:56Comments(2)TrackBack(0)

2007年04月28日

見えないこころ

既設の建物を見せてもらうと・・・アスロックという外壁材を使っていてその外壁のパネルが内部では露出したまま仕上げ材として使われていた。断熱材が全くないので冬季は寒いだろうなあ・・・構造体の鉄骨が内部から外部に貫通してる部分も何箇所かある。なるほど、確かにコレなら見た目よくローコストで建物が建てれるのかも・・・。デザインは重要。でも居住性が犠牲になりすぎてるのでは・・・。
学習塾という性格上、一番大切な受験の時期に「寒い」のはどうなのか。

まずコストと居住性を両立させるようなアイデアを検討して数回提案した。
でも、なんだか会話がすれ違う・・・大切なはずのコストの話なのに・・・こころが見えない。本当は何か違うことを望んでるのかな?

提案をしてしばらくしたある日、既設の建物を設計したデザイナーにも相談して提案してもらうので、比較させて欲しいと連絡があった。

次が勝負どころ!最後の提案書をもって打ち合わせに望む。  
Posted by kakehi_k at 17:19Comments(1)TrackBack(0)

2007年04月27日

選ばれる設計者

建築のデザイナー・・・僕はお施主さんの希望を一緒に具体化していくパートナーであるべきだと思っている。その思いは揺らぎ無い。
しかし、お施主さんはそういう設計者を求める人ばかりではない。今までを振り返りつつUNBUILT PROJECTの始まりから終わりまで・・・・

知人の紹介を受けてある学習塾の計画に自分達の提案をさせてもらえることになった。以前建てた建物がスタイルはよいけれど使いにくく、増築する建物の設計者をさがしているとのこと。

話を伺うと予算がとてもタイトにも関わらず要望の規模が大きい・・・うーん難しい。まず構造体をいかにシンプルな構造に出来るか!早速検討スタート!
  
Posted by kakehi_k at 16:14Comments(0)TrackBack(0)