以前K HOUSEの外壁を大壁にして目地を無くしたいとパートナーと議論したことがあります。
僕は当然目地はデザインするものと考えています。木造はしなることで地震力を逃がすことが出来る柔らかい構造体。壁が構造体に追従するためにも目地は必要だと思いますが、雑誌で紹介される住宅では目地の無い大壁の外壁が多く見られます。
(大壁工法と称してサイディングメーカーが責任施行をしているものもあります。)
で、ある日有名な建築家の設計した住宅の工事現場がテレビで紹介されていました。
この住宅の外壁は目地の無い大壁なので興味津々で見ていると
「外壁は下地のモルタルを6回塗り重ねて・・・・」とのナレーション
え?なに!6回・・・
うーん聞き間違いではないよな。確かに6回と言ったぞ。
そして、なるほど納得です。
普通だったら、下塗り、上塗りの2回しか塗らないところを、割れないようにしっかりとした下地を作っているから構造体がしなっても外壁の仕上げは割れない。
雑誌でみるといとも簡単そうに作られている外壁は、しっかりと手間隙、そして予算を注ぎ込んで作られたもの。だから簡単に真似できないもの。