2006年09月14日

がーん!

構造計算を依頼した構造家からのメール。

限界耐力計算では耐震補強の補助金が交付されない・・・・うそ!!
この計画では、そういうことがあってはいけないと思い大口町の窓口へお施主さんも同行して確認してきたのに・・・慌てて大口町に電話で確認してみたが、都市計画課の課長が出てきてNGの返事。

「すみません大口町では認めてません。」

思い切りひっくり返された計画に、ため息がこぼれる。さてどうしたものか。

お施主さんへの報告も気が重いがしないわけにはいかない。
そして返信のメール「あれほど確認してくれって頼んだのに!」と非難の返事。
目の前で確認したのに・・・うーん厳しいなあ。

大口町さん!いったいどうしてくれるのよ!と思いつつ・・・秋の夜長に悩みが一つ増えた。


補足
限界耐力計算は2000年6月に正式に国が認可した構造計算法で、従来の許容応力計算では数値化しにくかった伝統建築の耐震性能を計算する方法。
許容応力計算は壁と筋交で補強する考え方で、強い壁を作ることで建物の強度を検討する方法。伝統建築は建物がしなやかで揺れて力を逃がすので、このような硬い壁を作るとうまく建物が揺れないようになり、強い壁に力が集中するためそこから壊れる恐れがある。  
Posted by kakehi_k at 21:22Comments(1)TrackBack(0)

2006年08月02日

見積もりUP!

bd73dc52.JPGようやく工務店の見積もりが・・・・ドキドキ・・・お!予算内ギリセーフ!!
これで予算の目処がたった。

後は構造計算書。
今回初めて知ったのは、構造計算書は計算プログラムの講習会を受けた人の診断書でないと補助金の対象にならないらしい。

構造家の友人が、その筋の人を紹介してくれた。
限界耐力計算は計算に手間がかかるらしく、なかなか一般的にならないそうで、構造家でも計算出来るのは少数派とのこと。
早速再計算してくれるとのこと。これで計算書の目処もバッチリ!

・・・で、紹介してもらった構造家は
「土壁の建物がすきなんです!」と古民家の魅力を語っていた。
(「好きだ!」という気持ちが面倒な計算の「手間」に勝っている。)

多くの人の協力でこの計画は形になりつつある。工事が始まるのが楽しみ!  
Posted by kakehi_k at 00:48Comments(1)TrackBack(0)

2006年06月15日

土壁の耐震壁

602f6384.JPG以前、ちょっと意思の食い違いでどうなることかと思った仕事ですが、ようやく工務店に見積もり依頼することができました。

今回の耐震計画は築100年という住宅をいかに補強するかの検討です。
一般的に耐震壁を増やせば良いと思われがちですが、既存の土壁に対して筋交いや金物で補強すると揺れ方が違うので建物に良い補強方法ではないという結論に至りました。よって今回は土壁の耐震壁を設置することがテーマです。

土壁といってもその技術のある工務店はなかなか無いようで、伝統工法で住宅を建設出来る工務店を探す必要があります。名古屋市内ではそういう工務店を探すのは一苦労でした。伝統工法が特化されて、高額な工事になってしまうようです。

名古屋近郊にはまだまだ技術を持っている工務店があり、一般的な坪単価で工事出来ることもわかり今後も今回のように土壁の耐震壁による補強ができそうです。

あとは見積もりが予算内に収まると良いのですが。結果が楽しみ。  
Posted by kakehi_k at 22:36Comments(0)TrackBack(0)

2006年05月02日

強制終了!

よい提案を頂ければ本契約を・・・という条件で開始したプロジェクト。
お施主さんのご家族の話を伺ううちに、是非この家を残していけるようなよい提案をしたいと意気込みも増し、我ながら会心の提案書完成!
そして提案書も好評!手応えあり・・・・喜んでもらえて良かった!

ご家族からいろいろ要望も出てきたのでいよいよ契約の話を持ち出すと、今回の提案と作業は全て好意のはずで・・・・と、ご家族から計画打ち切りの連絡が・・・

約束ではじめる仕事は、まずその人を信用することからはじまる。
はじめる前に計画の著作権のことまで了承もらっていたのに・・・

こんなことよくあることだと思うけれど、口約束はちょっと切ない。  
Posted by kakehi_k at 23:08Comments(2)TrackBack(0)

2006年03月26日

耐震リフォーム

9378cf0d.JPG地震は怖い!誰でも知っている事実。

今日はある住宅の耐震補強について相談を受けたので現地調査にやって来た。
まず、今回相談を受けるまでの経過を伺う・・・・
実は耐震診断を以前に受診していて、そのための補助金申請などを行なっていたとのこと。
最終的に思ったように書類が受理されず、自分の家の価値が認められなかったと肩を落とす。

建物をいろいろ見て、堅牢なつくりで仕口が緩んでいる様子もない。特に傷んでいる様子もなく、保存状態はかなり良好!しばし、仕事を忘れて見入る。
さて、仕事にもどって、問題は屋根の瓦だな・・・。古い工法では瓦の下地に粘土い、接着剤として屋根に固定している。台風には有効だが、地震の時はこれがネックになる。高い位置に重りがあれば当然地震の時に揺れるからだ。

建物は人を守るものであって欲しい。
命を奪う凶器にならないよう、願いを込めて提案書の作成に着手!  
Posted by kakehi_k at 10:33Comments(0)TrackBack(0)

2006年03月25日

桜通信0325

2e153def.JPGお!咲いてる。
自動車での移動中、日差しが熱いくらい・・・錦通りの桜は開花です!

今日は、耐震相談のため現地調査。
古い家だからそこまでする価値があるかどうか・・・とのことだったけど、拝見するととても立派な造りの旧家。
この価値観は何処から生まれるのだろう?
これは、お施主さんに大切に残してもらえるような、良い提案をしなくっちゃ!自分の家に惚れなおすようなやつ。  
Posted by kakehi_k at 19:04Comments(0)TrackBack(0)