2007年10月04日

来ない返事

f863a5ec.JPGどんな相手でも義を欠いてはいけないとK君にクリニックが開院する連絡があったことをメールした・・・残念ながら未だに返事はない。

何度も「社会人にはビジネスマナーが必要だから、1冊マニュアル本を読みな。」と言っけれど、読んでくれただろうか・・・。

今になって思うのは、どんな仕事でもやっぱり下積みが必要ということ。
例えどんなに優秀な学生でも、いきなり社会人にはなれない。
そのことに気付いてくれたかな、それとも今でも学生気分のままなのだろうか・・・

花を咲かすには、きちんと根を張って、雨にも風にも負けない基礎をつくる必要がある。
風に揺れる花がそのことを教えてくれている。
今でも僕の気持ちがK君に少しでも伝わるとよいなぁと思いつつ・・・・。  
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2007年09月26日

あったかいクリニック その後

ずーっと、どうなったのかなあ・・・と気になっていたけれどドクターから案内の葉書が届き9/30にクリニックの内覧会を行うとのこと・・・。

僕の力不足でドクターをはじめ多くの方に迷惑をかけてしまったけれど、ドクターの夢が実現して本当に良かった!!  
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2007年06月05日

車窓の風景

b1723da6.JPG久しぶりにここまで来たなあ・・・
去年1月まで何度も通って見ている風景のはずだけど、今日はそのときとは違う印象。クリニックの仕事は僕にとってK君の仕事振りにモンモンとした先行き不透明感を抱きながらの仕事だったのでこの風景も曇って見えていたように思う。

チームとして仕事に取り組む以上は運命共同体!
K君の能力を少しでも伸ばすように・・・それが出来なくて信頼できないまま任せたことで稚猥な提案書しか提出できない状況にモンモンしていたのかな・・・K君が獲得してきた仕事とはいえ、ドクターには迷惑をかける結果に終わったなあ・・

電車に乗りながら、気持ちが違うとこんなに風景って違って見えるんだなあ・・・と改めて思った。

天気がよかったので、沿線の幼稚園ではお散歩に出かけるのだろう。電車に向かって元気に手を振る子供達に何組も出会った。

失敗の反省と、次の出発へ!子供達に手を振り返えしながら・・・・
(手を振ってたので子供達の写真は撮れませんでした!)  
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2007年05月10日

しまっておこう!

時々登場するK君。未熟者ゆえいろいろ誤解されてるようですが、きっと成長するだろうと思って実はかなり期待してました。やはり何事も経験してみるのが大切。そして成功すれば自信になるはず!なのでなるべく成功に導けるように仕事を頼みます。

僕自身失敗した経験がたくさんあって、経験談を交えてここはこんな風にしたらいけないよとか、ここはこうだから注意して・・・などなど転ばぬ先の杖を伝授します。
「そうですね」「わかりました」と返事はバッチリなのですが・・・何故?

特に驚いたのはトイレへのこだわり。・・・広い・・・いくらなんでも広すぎるんじゃ・・・で、トイレのドアを開けると、そこはギャラリーーーー・・・。

絵や陶器を飾るギャラリーに面してトイレを提案してくるのですが、知らない人がたくさんいるところで、女性は恥ずかしくてトイレに入れないと思わないのかな・・・?ギャラリーにあるドアを開けると便器が見えるし・・・。
「これってどうなの?」と訊ねると決まって答えは「僕的には問題ありません。」

本当はまっすぐに彼が成長できるように手引きしたい。
その一身で彼に接してきましたが・・・信頼できない相手に仕事を頼むのは、とっても勇気が要ります。何時になったら僕を安心させてくれるのか・・・・そしてこのプランもお施主さんに見せるのはとても無理です。このプランも僕の胸の中にしまっておきます。それしかない!  
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2007年04月15日

建築用語は難しい。

久々に遠い昔に居たK君との打ち合わせにて・・・

「仕上げ表に記入する外壁の材料はサイディングでいいよね。」と僕が言うと、
『僕は繊維補強セメント板のイメージなんですけど!』とK君が反論。
「だからサイディングってことでしょ。」
『サイディングは安っぽいからイヤなんですけど。』
「・・・」

どうやら雑誌を見て、自分の気に入った建物の外壁と同じ材料を使いたいらしい。
それはわかるけど、繊維補強セメント板というのはサイディングと総称される材料の一種のこと。
学生じゃないんだから何度も同じ説明させないで欲しいです。
一緒に仕事をする上で実力差が大きいとどうしてもフォローをする時間が相当量必要になる上に、K君の力量で出来る仕事を用意してあげなければならないのに!!

彼を預かった以上、少しでも彼の勉強になるようにと思って努力してきたつもりです、でもこの気持ちがどうしても伝わらない。
人の意見を聞いて自分が正しいか考えることが出来ること。それが、きっと実力なのだろうと思う。あれから1年・・・K君はちゃんと人の意見も傾聴できるようになったかな?

さて、サイディングについての補足。
サイディングは建物の外壁に使われる外壁材です。金属やコンクリート製などがありますが中でも今回話題にした、窯業系サイディングボードは組成によって大きく3つに分類されます。
1.木繊維補強セメント板系
  硬質木片セメント板、木繊維混入セメント・ケイ酸カルシウム板
2.繊維補強セメント板系
  繊維混入セメントパーライト板、繊維混入パーライトセメント板、
  繊維混入スラグセメント板、スラグセメントパーライト板、
  繊維混入フライアッシュスラグセメント板、スラグ石膏セメント板
3.繊維補強セメント・ケイ酸カルシウム板系
  繊維混入ケイ酸カルシウム板、繊維ケイ酸カルシウム板押出し成形板、
  パルプ混入軽量セメント押し出し成形板、繊維混入軽量成形板、
  セメント押し出し成形板
  
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2007年02月02日

ある日の議事録

IFYA2005フォーラム参加のため定例打合せを1回お休み。K君がその間のお留守番。
フォーラム全日程を無事終了し、ようやく事務所に、まず打合せの議事録に目を通す。

・・・・・ん?

ドクター「○○はどうなりますか?」
K君  「筧さんに聞いておきます。」

ドクター「△△はどうなりますか?」
K君  「筧さんに聞いておきます。」

ドクター「□□はどうなりますか?」
K君  「筧さんに確認しておきます。」

この議事録・・・マジ?
今までの議事録を参考に書いてくれればいいのに。
それと今まで官庁打合せなど、この案件については全ての打合せに同席させてる。
そのいくつかは彼が単身官庁に質疑にいったものなのに答えられないの?マジ?
それと、議事録で筧さんって書いてるってことは打合せでも「筧さんに・・・」って言ってるの?マジ?
あと、確認欄に「筧」って書いてあるけど、まだ読んでないのに!

言葉づかいや電話の対応、何度もビジネスマナーの本を読んでくれと言ってるのに一向にその気配なし。
教えて出来るようになる人間なら、ビジネスマナーの本を薦めたら読むだろうから出来るようになるのだろう。

彼をどうしたら一人前に出来るのか・・・もうどうして良いか分からない。
仕事は信用を失ったらそこでお終い。その不安がどんどん重く僕の肩にのしかかる。。。  続きを読む
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2007年01月10日

風のうわさで・・・

風のうわさで・・・このあったかいクリニックの計画は立ち消えてしまったらしい。(設計者に不適格と申し渡され早1年。予定では夏には開院だったけど・・・)

計画をまとめ切れなかった反省とは逆に、病院を専門にする設計・コンサルティングがドクターの意向をどうやってまとめるのかと凄く期待していたのに・・・残念。

何もない敷地が、とても寂しそうにそこに残されているらしい。  
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2007年01月06日

夏の出来ごと

いろいろ後日談・・・

季節は夏。
天然パーマのK君は夏でももさもさ頭。
暑い時にこの髪の上にハンドタオルをのせるとなぜか涼しく感じられるとのこと。

夏の暑い夜。さて今日は打合せ!
ドクターとの打ち合わせの真っ最中。

ふと見るとなぜかK君の頭の上にハンドタオルが!!!!!!
(えー?うそ?ほんと?)僕がパニック!!
机の下からキック!!小声で「タオルやめろ!」
「ああ(いけませんでしたか)・・すみません。」

クライアントの驚いてる顔・・・穴があったら入りたいと思った瞬間です。  
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5つの仕事

いろいろ後日談・・・
この仕事はK君の友人からの紹介。当然K君が心血注いで取り組むべき仕事です。

駅のロータリー、ここでK君と待ち合わせ。
打合せに向かう車中、打合せ後に彼に任せる仕事を口頭で伝える。
その翌日市役所の担当部署で確認してくるべき事項
1つめは・・・2つめは・・・全部で5つね。
(指折り数えることで後からメモをとっても漏れがないように指示する配慮。)
そして「分かりました」の返事。

打合せ場所に到着すると、ドクターはまだ来ておらずK君はその友人と雑談をはじめる。
(これが本当に雑談で計画のことじゃないから打ち合わせが心配になる。)

さて、打合せが終わり解散。また、K君はその友人と雑談をはじめてしばらくして、僕の電車の時間が近づくと、時間に気づいたK君が
「明日の僕の仕事は、何でしたっけ?」
「(えっつ?)さっき5つ言ったよね。」
「車を運転してましたから覚えれるわけありませんよ。ハハハ・・」
「ハハハ・・」
指示してから3時間経過・・・僕もあともうひとつが思い出せない。

結局翌日彼は4つだけ確認してきた。
ちなみにこの計画の打合せについてはすべてK君を同席させてるので、何が必要か気づいても良いと思うのだが・・・
どうしたら彼に気づいてもらうことが出来るのか・・・  
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2006年04月20日

イメージの共有

クリニックの打合せは約30回行われた。
毎回、問題点としてあげられた事項を修正しプレゼンテーションを行なった。
今日はその打合せの反省!

いつもならお施主さんが持っているイメージや使い勝手等の要望を最初に伺う、ヒアリングという作業を行なう。今回もそうした設計方法の延長のつもりで、ドクターの持っているイメージを伺って、それを自分たちなりに解釈しなおした、プランや模型で提案してきた。

毎回打合せを終える度に、何かドクターの心が読めない部分があった。ずっとそれが何か僕の中で引っ掛かっていた。いったいドクターは何を望んでいるのだろう・・・?

最後の打合せのドクターからの仕事の精算理由を聞いていて、何が引っ掛かっていたのかはっきりした。ドクターのクリニック像はとても漠然としていて、実は本人もどうしたら良いかわかっていなかったらしい。
そこへ僕らから、こうしましょうか?という提案をしても、それが良いか本人も判断がつかない。結局曖昧なままで決定ができなかったのだ。
今まで病院に勤務してきたドクターがクリニックについての経験を持ちあわせているはずがない。1億円近い出資をすることを考えれば本人もどうしてよいか判らなかったのだろう。

この仕事で自分がしなければならなかったこと。病院とは違うクリニックの本質をしっかり理解して、そして自分たちなりの提案をしなくてはいけなかった。ドクターをしっかりリードしなくてはいけなかった。きっとドクターは不安で仕方なかっただろう・・・

今までの打合せでのいろいろなシーンを思い返しても、ドクターの気持ちを理解出来ていなかった今の自分たちの力ではこの仕事は出来なかったに違いない。一つ仕事を失ったけれど、これは自分たちの力不足。この反省を次に活かせるようにしなくては!  
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K君のプラン検討

人が成長していく過程というのは、順調に成長していくのは傍から見ていてもハッピーです。でも、時々同じ失敗を何度も繰り返す人もいます・・・・成長しない相手と向き合うにはとてもエネルギーが必要になる。

プランというのはいわゆる間取り図を指します。
このクリニックの仕事はK君が持ち込んだ仕事。当然僕もデザイン的に重要な作業は彼に任せる・・・つもりでした。

本来は自分で何をすべきか考えて質問に来るべきですが、そこまで気もまわらないだろうと資料を渡して締め切りを伝える。締め切りが近づき進捗状況の探りを入れると・・・未だにプラン検討!?

ちょっと待って!と思い余って「他の書類はどうなってる?」とたずねると「プランが完成していないからやっても無駄です。」との返事。どうやらまだプランを検討している様子。

建築の作業は複数の人間で手分けすることも多い。間に合わなければ手分けの段取りすることも大切です。しかし彼の考え方は違いました。納得するプランができなければ全てのことが意味がないらしい・・・・。
この物件の現場が始まったら彼を現場に常駐させることになるのに・・・。多少鈍くさくても一つ現場を経験すれば成長するのかな・・・。

彼が帰宅した後、必要な書類の制作に取り掛かる。お施主さまにとっては新前でもプロ!言い訳は通用しない。早く仕事を任せるようになってほしい。その思いは、ただから回りするばかりでとても辛い。
  
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2006年03月21日

もの の大きさ

K君と仕事をするようになって、今まで自分でも「本当はやらなきゃな・・・」と思っていたことを始めることにした。それは手書きのスケッチ(パース)!

プラン(間取り)についての打合せをしていても、CADで簡単に書かれたアイデアには表情がない!何を伝えたいのか読み取れない。
手書きは案外自分の思いが伝わる。迷った線、自分の思う事がある線それぞれが違うはず・・・・なのだが、K君に話してみても彼にはしっくり来ない。

原因を考えてみたが、たぶん「もの」の大きさがわかっていない。
家具の大きさ、窓の位置、人間の感覚はとてもデリケートで、それらの位置によって気持ち良い空間になったり、落ち着かない空間になったりする。
「もの」の大きさが間違っていると図面を見ていても違和感を覚える。人がそこを動く姿が上手くイメージできないからだ。

吉村順三の言葉「寸法を決める責任は建築家にある」を思い出す。僕は設計者としてまだ未熟者で自信があるわけではないけれど、その決断の時はやってくる。
きっと自分にも言えることだろう図面に1本の線をひくためには、もっと考えろ、体感しろ、イメージしろ、そして決めろ。  
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2006年03月14日

夏が終わるころ

夏が終わるころ、計画の諸条件の変更概要の連絡があった。

いよいよ仕事が動き出すか!頑張らないと・・・
計画のスケジュールが予定から大幅にずれ込んでしまい、僕は運悪く木ルーバーの家の現場監理とスケジュールが大きく重なってしまった。

とは言え、一度はまとまりかけた計画。条件変更以前の計画を参考にすれば大半の仕事はこなせるはずなので、K君に資料作成を一任・・・したところ、なんとあまり納得のいくプランではないので全てを新しいコンセプトで作り直すつもりらしい。

・・・そんなことされたら、今までの打合せで話し合ってきたことや、すでに納得しているお施主さんを全否定することになってしまう!!

設計は仕事。お客さんの夢や希望を叶えるもの。
学校の課題のように自分の個性を前面に押し出したいなら、相手を納得させるデザイン力が必要。
教えられたことは身に付かないことが多い。

僕の言葉になっとく出来ないのなら、自分で気づくしかないぞ!良く自分を見ろよ!!  続きを読む
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2006年03月13日

ヒアリング

ヒアリングを重ね大まかなプラン(間取り)が完成した。
ちょうどその頃銀行からの融資に問題が持ち上がり、敷地へは大きな道路から路地を通らないとたどり着けないので、付近の敷地を買収してでも敷地への通路を確保しないと融資の条件を満たさない・・・・最終的に融資を得るために付近の敷地を買収する準備がはじまった。
計画の諸条件変更のため、残念ながら今回のプランは振り出しに・・・

但し、計画が動き出したときにスケジュールを短縮するために今できることを準備開始!
ただ、このころからK君と衝突することが増えた。

書類のサンプルを渡して、こんな感じに仕上げてくれと指示した仕事が出来上がらない。
出来ても物凄く時間がかかる・・・
出来上がってきた資料は自分の気になるポイントだけが病的なほど作りこまれていて結局、僕が作り直す。
・・・書類には幼さが目立つ。

まずは素直に指示に従いそして+αが自分のテイスト。ただそれで良いのにそれが何故出来ないのか理解に苦しむ。  
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2006年03月10日

去りゆくK君

ドクターの事情でクリニックのコンペは事実上開催されないことになった。一括して経営から設計までをフォローするコンサルティング会社に委託が決まりました。
ドクターにとっても、スケジュールやコストの面からみてもかなり切実な面があるのでやむを得ない選択だったと思うのと、きちんとお手伝い出来なかったことへの反省。
残念な結末でしが、僕自身にコンサルティング能力が無かったのでやむを得ない結果です・・

・・・そんな中、今日はこの仕事を持ち込んだK君が僕の事務所に置いていた自分の私物を引き上げに来ました。言葉少なに荷物を運び出し、「失礼します。」とだけ呟いて去っていきました。

一年一緒に仕事をしてきたので最後に少し話しをして別れたかったのですが、仕事についての反省点を伝えると、何故お説教されなきゃいけないの・・・と、思われそうでやめておきました。

後輩教育の難しさ・・・。自分がいろんな人たちから教えられたことを少しでも伝えたかったのですが、受け入れてもらえませんでした。
今思えばこれが若さなのでしょうか・・・ある意味、あの裏付けのない自信過剰は、少し羨ましくもあります。

いったい何所で歯車が狂ってしまったのか・・・いったいどうしたら彼の殻を破ることが出来たのか・・・仕事も人間関係も悔しさだけがそこに残りました。  
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2006年03月09日

あったかいクリニック

他のクリニックと何が違うのか、何をしたいのか・・・
スタディーを重ねて「あったかいクリニック」というテーマを決めた。このクリニックを訪れた患者さん達をドクターが包み込むようなイメージ。ドクターのあったかさ。
このテーマを建築化するためにさらにスタディーを重ねた。

クリニックはまず機能(使い勝手)を満足していなければならない。最小のスタッフで最大の効果を得るために・・・

何度も何度も検討しようやく一つの形にまとまりかけてきた。  
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2006年03月03日

この場所に

07ff46b3.jpg先日のドクターとの打合せで僕達との設計については白紙撤回し、コンペを開催の上で最も良いと思う設計事務所に設計を依頼すると告げられた。
何とか我々もコンペに参加させてもらいそこで他社より優れていたら設計を頼むという約束をもらった。当然目標はコンペでの勝利!そして名誉挽回!

打合せの中で今までの打合せ内容を覆すようなダメだしで、僕自身コンペのコンセプトを打ち出せずにいたけれど、今日あるHPに出会った。

沢山俊民さんの倉敷開業物語
http://www.jmps.co.jp/rensai_01.htm

きっとこのクリニックの建設は冒険だったに違いない。でも実際にそういった土俵で戦っている医師がいる。「苦労したくない」を理由に前言撤回したドクターにもう一度挑戦状する勇気が湧いた!この場所に何が相応しいのか、もう一度訴えよう!  
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2006年02月25日

敷地調査

f7f2d7f7.jpg敷地はドクターの友人が用意してくれているそうで、自分の会社が成長できたのはこの土地のおかげであり、地域に貢献する建物が造りたいとのこと。その建物に、このドクターのクリニックが選ばれたのだ。ドクターも当初から、地域の避難所として機能する建物、地域のサロンなど地域貢献の方針を打ち出していた。

早速敷地に足を運び、敷地とその周辺を見て廻った。敷地は海に近く、少し歩くと海が広がる。まだ冷たい海風の吹く日だったけれど、目前に広がる海が眩しかった。  
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2006年02月24日

出会い

19fad3d8.JPG2004年12月
K君のプレゼンテーション・・・・簡単な計画プロセスについてのスタディーと僕のポートフォリオ。その数日後、ドクターと会うことになった。電車に揺られて約1時間。あるレストランでドクターと向き合った。

ドクターの理想のクリニック像・・・患者さんによっては、このクリニックが最後に訪れる建物になるかもしれない!だから心を込めた建物が造りたいのだ!
ドクターの理想・・・何処まで実現できるかわからないけど、一緒に考えれば何か出来るのではと思いこの仕事を引き受けることにした。  
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2006年02月21日

はじまり

今年も頑張らねば!と思う中で最も重要な仕事でした。
・・・が、それも昨日までの話しになってしまった。

とても長い失敗談になりそうだけど、自分に戒めの意味を込めて綴っておこうと思う。

一昨年の12月に事務所に手伝いに来ていたK君が、友人に仕事を紹介してもらえそうなので
手伝って欲しいと打診を受けた。もちろん快諾!
最初は設計者としてあってもらえるかどうかの提案書づくりと僕のポートフォリオ(設計した建物の紹介)の抜粋版づくり。これらを持ってK君がプレゼンテーションに望む!  
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