2007年04月12日

観音堂

bfd2a6ba.JPG気がつけば4月・・・年末に工事が終わる予定だった改修工事もようやく完成。
・・・あ!決して、スケジュール見込みが甘かったわけではなく工事の範囲が増えたからです。はい。

こうした工事をするときに思うのは、予算をすべて使い切ると家具を買ったり電化製品を新調したりということが出来なくなってしまうので、少し余裕のあるように工事範囲を設定するようにしています。

今回は、お施主さんの運勢が「今が工事のチャンス!」とのことで、当初の計画を大変更!で工事範囲拡大。建物の一部がキレイになるとどうしても他の部分が気になるので、どこで線を引くかが問題になるけれど今回は「ヤル!」という決断。
今年の運勢は・・・と仏に仕える方からのお言葉なので妙に説得力がありました。

でも、本当は綺麗に直してもらえてよかった。と喜んでいるのは建物かもしれません。  
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2007年02月27日

玄関の円窓

d7472fad.JPG床板を使った玄関の円窓。
この丸い窓を開けるのに、大きさをどうしよう?とかなり迷いました。
最終的に新聞紙で窓の大きさを切り抜いたものを板の上に置きながら、皆でそれを見て決めました。
あまり円窓を大きくしすぎるとせっかくの板の木目がなくなってしまうので・・・

いざ刳り貫いてはめ込まれると皆で決めた甲斐あってちょうど良い。納得の円窓の完成です。  
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2007年02月26日

間接照明(円窓)

2304ffc1.JPGいよいよ円窓に間接照明が設置されました。

照明のスイッチを入れると、ほわーんと蛍光灯の青白い光が下弦の月っぽい陰影をつくります。
照明の光源はいつもなら白熱灯を使うことが多いけれど、今回は少し緊張感を演出したかったので蛍光灯を使いました。月を演出したいのもあったけれど、照明を点けると窓の雰囲気が急に変わり、部屋の雰囲気もどこか神秘的に・・・。

さて、後は畳が敷きこまれ、円窓に障子が入ればいよいよ待合も完成です。  
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2007年02月24日

下足入れ

13f03d49.JPG高さはこのくらいで、天板を斜めに出来ないかなあ・・・というお施主さんの要望。
うーん難しそう・・・と思いましたが、やっぱり出来ちゃいました。
ホントに大工さんに後光が射して見えます。足向けて寝れないね。

天板は床板を使用。側板は積層材に畳の下地に敷かれていた板を挽きなおした板を貼り付けています。

一つ失敗したと思ったのは、玄関の窓の枠の高さとそろえなかったこと!お施主さんは打ち合わせの時に気にしないと仰ったけど、やっぱりこうして完成したものを見ると揃えたほうが良かったなあ・・・と思います。
もっと空間をしっかり把握してなくちゃ!!と反省です。
  
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2007年02月20日

玄関

a442721c.JPG「玄関は家の顔ですから・・・」と言うお施主さん。さて、どうやって仕上げていくか・・・
今回は既製品のサイディングに竿を貼って塗装してみました。
化粧釘をつけるとなかなかの見栄え。
化粧釘は大工さんが探してきてくれたものです。

一つ問題だと思うのは、本堂より玄関の方が仕上がりが良いことだな。  
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2007年02月16日

円窓

c837012d.JPG本堂改修のときに捨てられるところだった畳の下地板を何かに使えないかと思い、大工さんに壁に貼ってもらいました。

「大変だったんだから、もー!」と大工さん。
もちろん板を仕立て直して、円窓を作ろう!なんて無謀だと思いましたが・・・・出来ちゃいました。

一応考えたのは僕ですが、感想は「大工さんすげー!」の一言に尽きます。  
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2007年02月14日

床板再生

19e09df0.JPG和室の改装で取り外された床板。
この床板に丸い穴を明けて玄関の窓の枠にはめ込もうという計画。

木目の綺麗なところにちょっとヒビが入っていたようで、大工さんが上手く板を接いでくれました。

よーーーーく見ましたが。ホントに接いであるの?と思うほど。
裏側を見ると、あ!ここ?とやっと分かる。

うーん、早くこの板をはめ込みたいが、この板を事務所に飾っておきたいくらいです。  
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2007年02月10日

最終章へ!

ce7b79b4.JPGさていよいよこの庫裏の改修も最終章へ!・・・多分。

最後の工事は本堂の隣接する待合。今まで倉庫として使われていた部屋を寄り合いなど出来る待合へ設え直す。

なるべく既存を活かすということで、1面だけを装飾的に壁を作ることに。先日の板をその壁に貼りこみます。  
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2007年02月07日

1178b92b.JPGホレ見てみ!と大工さんに言われて板を見る・・・・あ!コレ例の畳の下地板!?

本堂の改修で不要になった板を壁に貼ったらどうでしょうとお施主さんに提案。
ちょっと工事大変かもなあ・・・と思ったけどとってもとっても大変だったようです。板が鉄釘で留められていたので、板を挽くときに折れて残った釘で鋸の刃が飛んだりしたとのこと(何枚か刃が駄目になったらしい・・・)・・・・すみません。背中にはそり止めの溝も加工されてます。

名古屋市内で工事をする感覚だと、こういう加工はどこかの工場へ持ち込んで加工するのでスゴーく割高になるのですが、この現場では大工さんがその加工をしてくれます。

大工さんの銅像を作って飾っておきたくなるような出来栄えです。  
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2007年02月02日

建具完成!

2309533e.JPG建具の色をどうするか随分迷った建具が完成!

うん!コレならOK!!

白色にするか白木にするか随分迷って、少しやわらかい感じにしたほうが良いだろうと白木を選んだのですが、イメージどおりの仕上がり!

建具1本作るのにも数万円の費用がかかる。なので色を決めるときもかなり緊張します。上手く行ってホッとする瞬間です。  
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2007年01月31日

大玄関

8f4cd5c1.JPG大玄関の入母屋も屋根瓦葺き換え中。
入母屋の屋根なんて最近無いんじゃないかな・・・・
以前大工さんが破風のカーブを仕上げるのに、使い古した鉋の台を破風のカーブに合わせて加工して仕上げるんだよ。と教えてくれた。
その屋根の仕事のために道具から作るのだそうだ。

そんな手間隙かけて作られた屋根に新しい瓦が葺かれていくのを見ていて建物の生命力が増していくように感じた。
  
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2007年01月30日

竿縁天井

1f1aee69.JPG玄関の天井納まりを大工さんとお施主さんを交えて検討中。
もう少し天井と屋根の間に隙間(天井懐)があれば、体さえ入れば竿縁天井で仕上げれるんだけどなあ・・・

釘を下から打っても目立たないように竿を竹にしようか。そしたら納まるよ。大工さんからの提案で一件落着。

玄関は家の顔。新建材は使いたくないというお施主さんのこだわりと現場の状況の中で、大工さんの持ってる引き出しの多さにはいつも助けられる。

無事に天井が完成して、壁が塗られるといよいよ玄関も完成です。
  
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2007年01月25日

図面どおり!

1a38ddba.JPGおお!小屋の屋根が葺き変わり・・・・・ついに2箇所目の図面どおりの仕上がり!

「出来てこないとわからんからねえ・・・」と変更に次ぐ変更で、まだまだイメージの伝達力不足を痛感するリフォーム工事だ。

さて、この小屋が仕上がると最後の待合へ・・・完成までもう一頑張り!  
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2007年01月24日

使う瓦は3000枚

4d696052.JPG葺き替えることになった瓦。先日から工事がはじまりました。

既存の瓦をめくって、土を落とします。
新しく合板で屋根の下地を作ると、ルーフィング(防水)が貼られ、瓦を掛ける桟を打ちます。

職人さんに「何枚くらい使うんですか?」と訪ねると「3000枚くらいかな・・・」とのこと。3000枚!これを1枚づつ葺いていく、大変な作業だなあ・・・と感心!です。  
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2007年01月23日

縁側

22e2ccd0.JPG壁に塗られたジュラク(左官材)のチェック!
ずーっと見て回ると縁側の天井付近で・・・・あれ?色が違う!?

近づいてじーーーーっと見てみる。角度を変えて見てみる。

どうやら縁側の床に差し込んだ日差しの反射で面によってジュラクの色が違って見えたようです。あーびっくりした。

日差しの入り込む縁側はとても暖かい。本当に日本の住宅は自然の力を上手く取り込むようによく出来ている。機械仕掛けのソーラーハウスよりもよっぽどソーラーハウスとして機能しているのでは・・・・おっと、他の工事箇所もチェックチェック!!  
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2007年01月20日

スピードアップ!?

0ce0180d.JPG東京-名古屋間の所要時間が短縮される!?・・・知らなかったです。

この庫裏の横を新幹線は走っていくので・・・もしかしてモット揺れることになるのかな?高架の防音壁の工事をやってるのは気づいてましたが、新幹線のスピードアップに伴う工事だったようです。

新幹線が通過するたびに震度3くらいの揺れが起こるので、建物にも悪影響が・・・便利さと引き換えに不自由な思いをする人も大勢いることを痛感します。  
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2007年01月19日

瓦の葺き替え

6d2ca187.JPGだいぶん痛んでるね・・・屋根の上で瓦を見る。

予算を考えて今回は見合わせることにしていた瓦の葺き替え。
しかし、いざ工事がはじまると雨漏りのあとなど今まで顕在化していなかった痕跡がいたるところに点在。

新幹線の通過時の振動の影響だろうか?傷むのが早い。
お施主さんもせっかく部屋が綺麗になったのに雨漏りしたら元も子もないと瓦の葺き替えをすることに・・・・・

建て替えたほうが安いんじゃないの?と時々聞かれるらしいが、リフォームの良いところは今まで住み慣れた家なので大きく使い勝手が変わらないことなどメリットも多い。お施主さんもたとえ安く建替えたとしてもこの家ほどの価値を見出せないだろうとのこと。
徐々に出来上がっていく工事の様子を見ながら、完成を楽しみにしてもらえているのがとても嬉しかった。  
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2007年01月18日

建具の色

b321118f.JPGさてどうしたものか・・・

建具の面材を決めて欲しいと工務店からの連絡があり、現場にて検討。
今回、面材を決めるのを難しくしたのは年末に変更された化粧柱の存在。収納の位置を変更して本来隠れるはずだった柱が部屋を構成する要素として現れた。それによって現場が巾木と廻り縁をその柱の色に合わせて設置。

お施主さんの要望で変更するという電話があったときに気づいていれば巾木と廻り縁に白を選ぶことも出来たのだが・・・・

面材のサンプル帳を現場に広げて、近くであわせてみて、遠くから見てその1色を決める。出来上がったらまた写真をアップします。  
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2007年01月14日

玄関框

6bbc8eb5.JPGいよいよ玄関の工事開始!
大工さんは只今玄関框を加工中・・・・

この框は水目桜
(カバノキ科カバノキ属の落葉広葉樹。学名:Betula grossa )
堅い木なので錐で臍穴の下掘りをして、ノミで綺麗に堀りそろえる。

「堅いから道具がすぐにイカれるんだよねー」と加工の難易度が伺える。
ちなみにのこぎりは使えないそうで、まっすぐに切りたくても木目に沿って曲がってしまうそうだ。

加工された框を玄関に持ち込みはめ込む。
「吸い付くように」とはこういうことだねとピッタリ框は納まりました。  
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2007年01月11日

駄目です!

b7ca31d3.JPGあ!FAXのあて先間違えちゃったなあ・・・

と、間違えて送った工務店から電話。
「FAXありがとうございます。指示のとおりやっておきますね。」
「え?・・・駄目です!」

間違ってFAXを送ったことを説明。僕もそそっかしいけど、工務店の社長もそそっかしいなあ・・・。今日の打合せが終われば明日には現場に顔を出せるかな・・頑張らねば!

筧庭の蝋梅が満開、晴れた木曜日の出来事。  
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